世間の人は、ふぐという物をどれほどの頻度で食べているのだろうか、私個人でいえば、実はふぐをお店で食べた事がない、高級なイメージと私にはどうせ食べても繊細な味なんてわからないだろうという思いから、一向にふぐ料理屋に足を向ける事はない、しかも私の友人にはフグが大好きというグルメなども当然のごとくいるはずもなく、友人にふぐを食べに行こうと誘われる事もない。ふぐの体験談といえば私の場合は、釣りに行き釣れたふぐの事ぐらいなのである。では、なぜふぐの体験談を書く事になったのだろう。
私が、まだ子供の自分の話しではあるが、私の父親は船釣りを趣味にしており、よく釣った魚を持ち帰ってはそれを料理して食べていた。その日もアジなどの食べられる魚などと共に、ふぐも釣って帰ってきた。そして、父親はおもむろにふぐを刺身にしはじめたのだが、当時、子供だった私にもふぐが毒を持っている事は周知の事実であったし、ふぐを調理するには免許が必要だという事もなんとなくわかっていたと思う。父は刺身にしたふぐを事もあろうに我が家で飼っていた犬に食べさせて、しばし様子を見守り、大丈夫そうとわかると自分も食べはじめた。そのあと私もふぐの刺身を食べた記憶はあるのだが、残念ながらふぐの味はまったくと言っていいほど覚えてない。
ふぐの体験談とはちょっと違うかもしれないが、ふぐについてもう一つ印象に残ってる事がある。テレビでふぐ特集というのだろうか、そういったものを放送していた。内容はふぐの養殖についてだった。ふぐの養殖の難しさや、最新のふぐの養殖情報などをやっていた。中でも興味を引かれたのは、ほぼ淡水でふぐを養殖する事だった。海水魚を淡水で飼育するという事にも驚いたが、その水で育てたふぐは普通に海水で養殖したふぐよりも成長が格段に早く成長するという事に2重に驚いた記憶がある。その養殖の方法だとふぐも安く供給されるらしく、そのテレビを見た当時はそのうちに安い養殖ふぐを食べる機会も訪れるかなと思ったが、当時から何年かたった現在でも残念ながら私がふぐを食べる機会が訪れる事はない、今後に期待したいと思う。